ジャック・オー・ランタンの話

 

アイルランドの古いお話です。
昔、ジャックという人を騙すのが上手い大酒のみ男がいました。
ある日、ジャックは悪魔と出会います。
悪魔は、ジャックに言います。「お前のような悪人の魂は高く売れるので買ってやるからいくらだ」と。
ジャックは人を騙し続けたことか天国には行けないと思っていたので散々に遊んでやろうと思い悪魔に言いました。
「使っても使っても無くならない銀貨になって欲しいとそして、10年後に俺の魂を売ろう」
悪魔は承知しました。「よし俺が使っても無くならない銀貨に10年間なってやろう」
こうして悪魔は銀貨に変身しジャックの財布に入りました。ジャックは10年間遊び回りました。10年後悪魔は元の姿に戻りジャックの魂と取りにジャックの前に現れました。「もう、さんざん遊んだろう?10年経ったので魂をもらいに来たよ」そして、ジャックは「分かった。最後に食事がしたいのであの木の上のリンゴを取ってきてよ」悪魔は「では最後の食事を十分に楽しむがいい」と木の上のリンゴを取りに行きました。指定されたリンゴを取ろうとリンゴの横にある葉っぱを見ると十字架が描かれていました。
驚いた悪魔は固まってしまい木から降りれなくなりました。そして、ジャックに頼みました。「どうか助けてください」
ジャックは「俺の魂を取るのを諦めるなら助けてやってもいい」
そして、「死んでも地獄へは行かないようにしてくれ」と約束させて契約書を取り交わしました。
数十年後にジャックは寿命が来ました。地獄の使者が迎えに来ましたが悪魔と取り交わした契約書を見せると使者は諦めて帰ってしまいました。ジャックは天国の入り口に行きましたが、天国の門番は「お前は沢山の人を騙してきたので天国には入れない」と拒絶しました。困り果てたジャックが悪魔に地獄に入れるように頼みましたが悪魔は約束があるので地獄に入れることが出来ないと断りました。ジャックは悪魔から明かりをもらいカブをくり抜いて明かりをいれ天国と地獄の間をさまよい続けました。このようにジャックが持っていたカブの提灯が「ジャック・オー・ランタン」と呼ばれる様になったのです。
今ではハロウィンの時期にはカボチャがたくさん取れることからカボチャが一般的になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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