アルマーニの華麗なるパーティー

アルマーニは過去に数々の伝説のパーティーをおこなってきた。パーティー会場の選定から会場の内装や演出を自身がプロデュースで会場は大いに盛り上がりゲストたちは夢のような一夜を過ごしてきた。それに出席者たちも豪華な顔ぶれでアルマーニが世界一のデザイナーであることを証明している。

 

 1979年ごろニューヨークで高級百貨店の「サックス・フィフス・アヴェニュー」からファッションショーの打診を受けた。そしてそのパーティが行われた。その会場として選べれたのがニューヨークの伝説のディスコ「スタジオ54」であった。このディスコの常連客はエリザベス・テーラー、アンディ・ウォーホール、エルトン・ジョンなどである。そのディスコをまったくの別の空間につくり変えたのである。内装から備品、食器やスタッフの衣装まで何からなにまで白に統一されており華やかな夢の世界が広がったという。そして、見事なまでの演出であった。オーケストラの演奏でクラッシクバレエなど中心とした演出でゲストたちは狂喜した。このパーティーはアメリカ国内でイタリアのイメージを一新させたという。

 

 1988年、ロサンゼルスでファッションショーを兼ねた豪華なパーティーがおこなわれた。会場はロサンゼルス現代美術館で開催された。ロサンゼルス現代美術館にミラノ・ボルゴヌーヴォ通りのショースペースが完全に再現されたのである。何から何までミラノから大量の荷物が送り込まれ完全に同じに再現された。そして、300人の招待客はショーに魅せられた。その招待客はハリウッドの有力者や一流スターが中心だった。顔ぶれをみるとリチャード・ギア、ボブ・ディラン、マーティン・スコセッシ、スティーブン・スピルバーグなどである。このイベントをキッカケにハリウッドとの繋がりが強くなりアルマーニ社にとっても貴重なものとなった。

 

 1992年夏にレデース用のフレグランス「ジオ」の発表会がおこなわれた。招待客にはエリック・クラプトン、ローレン・バコール、マーティン・スコセッシュや「ジオ」を販売するロレアルの最高経営責任者などである。そのパーティはアルマーニ自身が席順までまで決めたという。そのテーブルにはバラ、オレンジブロッサム、チュベローズ、バニラビーンズが飾られていた。

 

 1993年2月には「ジオ」の販売を記念してニューヨークでもパーティーがおこなわれた。ディナーに先立ちミラノのショースペースが完全再現された会場でファッションショーがおこなわれサマーコレクションがスパイシーでエキゾチックな雰囲気に彩られていた。出席者はジョン・ケネディ大統領の妹夫妻やロバート・デ・ニーロ、ダスティン・ホフマン、マーティン・スコセッシなど豪華な面々であった。ディナー会場にはオレンジの木が植えられた庭園がつくられモロッコから取り寄せたランプが飾られていたそうである。そして、モロッコのミュージシャンとベリーダンスのダンサーが織り成すショーはオリエンタルな空間を演出した。

 

 1992年3月には有名なディスコ「ローリングストーンズ」で豪華なパーティーを開催した。会場には18,000本のバラの香りで満たされておりテーブルには赤のも綿織のクロスが掛けられており異国情緒があふれた空間を演出した。一般人、財界人、ジャーナリストをはじめティナ・ターナ、キム・ベイシンガーなどがキャバレーショーを楽しんだ。

 

 1994年6月のメンズのファッションショーのフィナーレの夜におこなわれたパーティーではボルゴヌーヴォ通りの自宅庭に260人を招いてインド料理などのビュッフェが振舞われた。会場はオリエンタルな雰囲気の演出だったという。

 

 ミラノで95-96年秋冬レディースコレクションが発表された。場所はミラノ郊外にある巨大な廃工場を利用することにしショーに合うように改修された。3,500平方メートルの空間に黒のカーペットが敷き詰められ48メートルに及ぶランウェイが設置されていた。アンティークランプの影が壁に映し出されて窓の外には大きなカリフォルニアのパームツリーがそびえている。テーブルには黒のクロスがかけられ1200人の招待客がディナーを楽しんだ。上の階には本格的なナイトクラブがあり黒のテーブルに赤いランプのバー招待客を出迎えた。ものすごいファンタステックな演出で楽しいひとときを過ごした。

 

 1996年、アメリカでアルマーニが再び大流行してた。ニューヨークに「ジョルジオ・アルマーニ」と「エンポリオ・アルマーニ」のブテックがオープンした。そのオープニングパーティーはマンハッタンの旧兵器庫が一晩だけナイトクラブとなり700人が招待された。エリック・クラプトン、フージーズなどが演奏する豪華なパーティーだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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