竹炭とは?

炭は燃料として使われる以外にも炭の持つ力を利用して製鉄など工業用として、また農業、林業、漁業そして茶道、香道、化粧、医療に多目的で使われ人間の生活には欠かせないものになっています。

 

竹を炭にする考えは古くからあったようです。しかし、本格的に炭の原料になったのは最近の事です。それは何故でしょうか?
燃料としての竹炭は木炭より劣り、かわばるために輸送面でも好まれませんでした。

 

では竹炭は本当に使い道がないのでしょうか?というとそうではありません。竹炭を研究してみると素晴らしい炭であるという事が分かりました。

 

竹は古くから竹の子として食材に用いられていましたし薬用としても用いられていました。竹は根が強いことから竹林として地震の逃げ場としても人家の近くに見られました。竹の成長は4~5年で成竹になります。竹林を多くの手を加えて4~5年で伐り取ることで竹の子も増えますし成竹を炭の原料にすれば資源を有効し自然破壊する事はありません。

 

竹炭は孟宗竹や真竹を原料にしています。その竹を千度以上の高温で焼き上げたもので白炭に分類されます。発熱量は木炭の四千キロカロリーよりも倍近い七千キロカロリーに達します。また、木炭に比べると表面積が大きく微細な穴(孔)が沢山ある多孔質です。その多孔質が吸着力に優れています。孔は植物の細胞が炭化された時に空洞化されたものです。その穴は縦横無尽につながっており表面の孔に必ずつながっています。

 

炭の消臭力や除湿力に着目されるようになり各方面から利用されだしました。消臭に効果があるのは「活性桂酸」です。炭は「活性桂酸」を多く含まれています。竹炭はこの「活性桂酸」を多く含んで多孔質であるため表面積が大きく多孔質が様々な効力を発揮しています。多孔質の孔に微生物が住みつくと表面に付着したバクテリアを分解したりしてくれ水をアルカリ性にする作用もあります。

 

また、マイナスイオンも発生することも竹炭の大きな特徴です。その強い吸着力は有害物質を吸着させて天然ミネラルの供給に役立っています。

 

竹炭には孟宗竹が成長する過程で土中から吸い上げたナトリュウム、カルシウム、鉄分がバランスよく含まれ水に溶けやすく土壌の改良にも利用されています。そして使用方法はまだ多くの可能性があるので改良されていくと思います。

 

 

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